大阪万博2025年誘致へ、2020年東京五輪後の経済効果に期待

政府が、2025年の国際博覧会の大阪誘致に向け、立候補の検討に入ったとのことです。

1964年(昭和39年)の東京オリンピック後に、1970年(昭和45年)に大阪万博(日本万博博覧会)が開催されました。同じく、2008年の北京オリンピック後に2010年上海国際博覧会が開催されています。

オリンピック後の国際博覧会開催は、安倍首相が衆院本会議での代表質問で「万博は開催地のみならず、我が国を訪れる観光客が増大し、地域経済活性化の起爆剤となる」と答弁しているように、オリンピック開催後の景気減速に対する経済対策としての効果が期待されています。

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1970年大阪万博で、多くの人々の活気に満ちあふれた情景を今でも思い出します。

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当時の公式ガイドを所蔵書庫の中から探して久々に見ました。

あぁ~懐かしい!!

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「人類の進歩と調和」をテーマに掲げ、77ヵ国が参加しました。

アメリカ館では、「月の石」見たさにダントツ1位の長蛇の列で多くの人が何時間も辛抱強く並んで待っていました。

私の方といえば、親が「ただの石」扱いで(たぶん長時間待つのが嫌なだけだったと思いますが)見に行けませんでした^^;

ガイドの初めに、石坂 泰三氏の基本理念が述べられています。

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このページの、はじめと最後の章を以下に原文のままで記載します。

いまこそ新しい時代が始まらねばならない。20世紀は偉大な進歩の時代であるが、同時に今日までは苦悩と混乱を避けることができなかった。私たちはこの世界を、完全な平和が支配し、真に人類の尊厳と幸福をたたえうるところのものとして、次の世代につたえたい。この万国博覧会が、そのようなよき時代への転換点として役立ち、その場所と機会を提供したとするならば、私たちの栄光はこれにすぎるものはないのである。

・・・・・

開けゆく無限の未来に思いをはせつつ、過去数千年の歴史をふりかえるとき、人類のつくり上げてきた文明の偉大さに、わたしたちは深い感動をおぼえるのである。とくに近代における科学と技術の進歩は、人類の生活の各方面にわたって人々がその前夜まで想像もしえなかったような大きな変革をもたらした。しかも文明はさらに前進の歩みを早め、人類の未来の生活は今日の私たちの予想をはるかに越えたものとなってゆくであろう。

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超高齢化社会に向う、21世紀の日本の理念とはどのようなものでしょうか?
大阪府は2025年5月から6か月間、大阪市の人口島「夢洲」で「健康・長寿」をテーマにした万博を構想中で、約6.4兆円の経済波及効果を見込んでいます。
しかし、会場と交通インフラの整備で約2000億円と見込まれる費用の財源が最大の課題です。

超少子高齢化社会に向う21世紀の日本は破綻それとも復活?

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