本文へスキップ

石山テクノ建設株式会社はあらゆる構造物の補修・補強・耐震工事を通じてインフラを守る環境保全企業です。

TEL. 075-682-4377

〒601-8468 京都市南区唐橋西平垣町38番地1

亀岡の古民家再生
~古民家「沙桜里庵」耐震・断熱改修工事~

「伝統構法の古民家耐震リフォーム」事業について

 石山テクノ建設株式会社は経営理念に「先端技術で安全と安心を創造する」を掲げ「人の命を守る建物造り」を推進しています。

 古材文化の会にも所属し、今日までに東本願寺御影堂をはじめ多くの文化財の修復工事を手掛けてきました。

「伝統技術と先端技術の融合」という、わが社でしか実現できない特殊技術を用いて古民家再生を図ることは弊社の使命であると考えます。

 亀岡市内で新たに取得した自社所有物件にて、調査・耐震設計・意匠設計・施工を実施し、「伝統構法古民家の耐震リフォーム工事」のモデル住宅として古民家再生事業のPRを進めています。


古民家「沙桜里庵」

古民家「沙桜里庵」耐震・断熱改修工事のコンセプト

 築後100年以上経過した伝統構法古民家を、次世代へ継承できる
古民家として蘇らせ、地域の文化・芸術の拠点として運用し、貸室やイベント会場、社員の保養施設としても活用します。



伝統構法古民家の耐震改修

 近年地震活動が活性化し、大地震で各地に大きな被害が発生しています。

 亀岡市でも、確認されている活断層により地震が発生した場合、大きな被害が想定されます。

亀岡市にある活断層

亀岡市ホームページより引用
亀岡市地震ハザードマップを掲載します(平成20年度作成)

 亀岡市地震ハザードマップに見られように、亀岡市内には、「殿田―神吉―越畑断層」、「亀岡断層」、「埴生断層」と、大きな被害を及ぼすことが予想される活断層が3つ存在します。


いずれの活断層が動いたとしても、市全域に大きな被害を及ぼすことが想定されており、耐震性能の確保が欠かせません。




ゆれやすさマップでは、震度6強から一部震度7の地域が見られます。

(ゆれやすさマップの震度は予測震度のため、実際は大きくなったり小さくなったりする場合が有ります)


古民家「沙桜里庵」の耐震補強計画

 耐震診断補強設計は、堅く強くする耐震ではなく、古民家としての造りを損なわない、柔軟で強靭な耐震補強を行うことを目的に設計を行いました。

 詳細な設計を行うためには、築年が古い建物ほど、壁材や軸組の構造及び損傷や劣化の程度を的確に確認した上での補強設計が重要です。

古民家の特性を活かした耐震補強の方法

耐震補強の方法は、固く強くする「強度補強」 粘り強くする「靭性補強」が有ります。



 在来軸組構法の木造住宅では、地震時の建物の変形性を抑えるため、構造用合板などの耐力を重視した壁材を用いた壁量計算により耐震補強を計画します。



 この補強方法では、伝統構法の建物の耐力を増やすために多大な補強が必要となり、真壁仕様の古民家として柔軟な特性を損なうこととなります。

そのため、変形性能を考慮した設計方法として、平成12 年(2000 年)建築基準法施行令の一部改正により設計法として「限界耐力計算」が適用できるようになりました。



「限界耐力計算」は建物の変形を考慮した計算を行う診断設計法で、変形性能が高い古民家のような伝統構法に適した設計法です。

 古民家「沙桜里庵」耐震改修の診断と補強設計は、「限界耐力計算」で設計を行い、更に「wallstat」を用いて、耐震補強後の耐震性能を確認しました。

石山テクノ建設株式会社の考える、大地震が来ても倒壊しない古民家にするために大切な4つのポイント
①基礎を直す
②軸組を直す
③耐力壁の設置
④軽量化

についてご紹介します。



適切な調査・診断・計画・施工の重要性

 建物の劣化部を修繕したり(ひび割れや漏水の補修等)、性能を向上させる(耐震補強や断熱改修等)ことにより、建物の「寿命」を伸ばすことが出来ます。

 その為に、現状の劣化や損傷の程度を把握することが大切ですが、調査の結果から評価・診断を行い、適切な補修計画を立案する事が重要です。

●調査結果に基づく診断が正しく行われなければ、その後の計画も施工も不適切なものとなります。

●補修・改修工事は新築工事の単なる応用ではなく、蓄積された経験がものを言う、新築工事とは異なった建築工事です。

●これからの住宅や建造物の安全は、維持保全により建物と基礎の劣化を防ぐだけでなく、地震に耐える強度を確保し維持することが大切です。

築年度の古い建物では耐震診断・耐震補強が欠かせません。

伝統構法と最新技術の融合

SRF工法と縄がらみ】

 祇園祭りの鉾建ての伝統技術「縄がらみ」を、構造品質保証研究所のSRF工法による補強の上に重ねて施工することで、縄がらみの強靭さを併せ持たせた独自技術の耐震補強を行いました。




 


 


SRF工法はしなやかな材料による耐震補強工法です



SRF工法はしなやかで強靭なポリエステル繊維製のベルトやシートをウレタン系の高靭性接着剤で、構造物の柱、壁、梁、接合部等に貼り付け、巻き付けることで耐震補強するシンプルで効果的な工法です。





【CFラミネート工法】

梁部の曲げ剛性向上でCFラミネート工法を施工しました。

  

 CFラミネート工法は、既存鉄筋コンクリート造構部材のコンクリート表面に、軽量ながら高い強度・耐久性を備えたCFラミネート(炭素繊維強化プラスチック製CFRP板)を、粘性の高いエポキシ樹脂系接着剤を用いて貼り付ける補修・補強工法です。

 炭素繊維の特長は、軽くて強いことです。

 比重が1.8前後と鉄の7.8に比べて約1/4、その上に強度および弾性率に優れ、引張強度を比重で割った比強度が鉄の約10倍、引張弾性率を比重で割った比弾性率が鉄の約7倍と優れています。

 その上に疲労しない、錆びない、化学的・熱的に安定といった様々な特性を有し、厳しい条件下でも特性が長期的に安定した信頼性の高い材料となっています。

 

RC建物や木造建物(重要文化財、神社仏閣・戸建て住宅等)に使用されています。




古民家「沙桜里庵」での耐震改修工事の概要


「伝統構法古民家の耐震リフォーム工事」のモデル住宅として、詳細な現地調査を行い、現状の劣化や損傷の程度を把握し耐震診断補強設計の上、耐震補強及び補修計画を策定しました。

古民家「沙桜里庵」耐震改修工事で行った工事項目は以下となります。

【計画】
①現地調査
②耐震診断、劣化部診断
③施工計画策定
④設計図書、施工計画書作成
⑤見積書作成
【施工】
⑥仮設工事
⑦撤去工事
⑧地盤改良工事
⑨曳家・基礎工事
⑩補修・補強・耐震補強工事
⑪設備工事
⑫下地工事
⑭仕上げ工事


建築工種一覧としては以下となります。


共通仮設工事 各種準備工(諸官庁届、仮設トイレ、仮設電源等)
直接仮設工事 足場仮設(解体工事用、改修工事用)
解体工事 既存便所・建物造作材・瓦撤去
曳家・基礎工事 地盤改良、耐圧板、立上り基礎工事
設備工事 電器、ガス、水道、給排水等
屋根工事 野地補修調整、瓦工事、板金工事
木工事 外部工事、内部工事
その他 土間工事、左官工事、石工事、塗装工事、
家具工事、タイル工事、クロス工事、建具工事、
畳工事、洗い・美装工事


まずは、仕上げ材撤去後に軸組の傷みをしっかり確認します。

 築後100年以上経過した建物で、各所で劣化がかなり進行していました。
軸組に蟻害や腐朽が確認されました。

  



このような傷みが隠れたままでは、適切な補修補強の工事を行うことは出来ません。

漏水や蟻害が確認される古い建物では、壁材や仕上げ材を撤去し傷んだ軸組の補修補強が欠かせません。

解体後のチェックポイントの動画は末尾に有ります


地盤改良とべた基礎による「石場建て」

 地盤調査の結果は、おおむね良好でしたが、一部自沈層が見られたため薬液注入による地盤補強を行いました。

 家が傾いてしまう原因である、点で家を支える基礎から面で支える基礎への改修工事で、 古民家「沙桜里庵」では、「べた基礎」で「石場建て」を再現する構法を採用し、不同沈下を防止します。


 

「石場建て」  

 現代の木造住宅は、コンクリート製の基礎にアンカーボルトでしっかりと固定されますが、古民家やお寺などの伝統構法の建物は、石の上に柱が載っかているだけで、柱と礎石は縁が切れています。



地盤改良(薬液注入工法)

 薬液注入工法とは、凝固する性質をもった薬液を注入管で地盤へ注入して、地盤の強度や止水性を増大する工法です。

薬液注入→耐圧盤設置→曳家(ジャッキアップ)→基礎立上り設置→立上り天端防湿処理→ジャッキダウンの施工を行いました。






見どころ満載!Youtubeで耐震・断熱工事を公開しています。




youtubeにて、古民家「沙桜里庵」耐震改修工事の動画を公開していますので、ぜひご参考にご視聴下さい。

youtube動画をご覧になる場合、タイトル一覧のご覧になりたいタイトル名をクリックして下さい。
youtubeサイトに移動します。

動画タイトル一覧の後に、No1の動画が有ります
このページ内でご覧いただけます。

①②共に再生リストから他の動画もご覧いただけます。


【youtube動画タイトル一覧】
2022.10.14
(タイトル一覧に新着が反映されていない場合が有りますので、再生リストの末尾をご参照ください)

先頭のNo分類をクリックで並べ替えます。
分類項目【計画、地盤、曳家、基礎、軸組、壁、床、天井、屋根、建具、家具、断熱、補強、耐震、洗い、話題、広報】

No 分類 タイトル
1 計画 解体後のチェックポイント シロアリ被害 2:38
2 地盤 地盤改良の重要性 薬液注入工法 3:02
3 曳家 技術の継承 曳家工事(揚前)1:38
4 計画 古民家リフォームの考え方 1:49
5 計画 小屋裏と柱のチェックポイント  2:43
6 基礎 基礎の立ち上がり 3:40
7 計画 気持ちいい空間づくり 2:19
8 曳家 足固め 曳家工事(揚前)3:13
9 基礎 基礎の腐り・シロアリ対策 基礎の防湿 1:28
10 基礎 ”家が傾く”を防ぐ基礎 不同沈下 2:47
11 軸組 シロアリに食われた梁の取り替え 2:01
12 耐震 耐力UP!開放感のある格子壁 2:13
13 計画 Wallstat 古民家の見える耐震診断 2:07
14 土壁の補修が始まった 2:36
15 工期の短縮! 荒壁パネルの下地 2:19
16 工期を短縮できる 荒壁パネルってどんなもの? 1:49
17 曳家 家をおろすときに光る大工の技 曳家工事 3:03
18 基礎 家を持ち上げて作る べた基礎 2:58
19 土壁の改修のポイント 2:40
20 大工さんが 荒壁パネルを貼ってくれました! 1:31
21 左官屋さんの編む しっかりとした 竹小舞 2:00
22 軸組 大工の技「埋め木」と最先端の「エポキシ樹脂」 3:09
23 屋根 屋根の補修 垂木の取り替え 2:21
24 話題 補修中に発見!土壁の歴史が残ってた!その1 2:20
25 屋根 大工さんの腕の見せどころ! よく映える 破風板! 1:57
26 話題 補修中に発見!土壁の歴史が残ってた!その2 2:52
27 補修した小舞に荒壁を塗る 2:03
28 話題 補修中に発見!土壁の歴史が残ってた!その3 2:26
29 丁寧な土壁補修!耐震性のある土壁が出来た! 2:04
30 土壁の補修 中塗り土は何で出来ているの? 2:55
31 断熱 見せます!古民家断熱改修の仕組み 2:35
32 古い土壁をしっかり塗りなおすひと手間(水ずり、泥ずり) 2:24
33 土壁は天井より上までしっかり塗る! 2:12
34 土壁は環境に優しい!SDGs 2:14
35 屋根 職人の技が光る! 一文字瓦葺きが始まった! 2:06
36 建具 しっかり断熱 窓ガラスの選び方! 2:26
37 話題 何とかしたい! 古民家のネズミ対策 1:39
38 屋根 縁起の良い鬼瓦とのし瓦 1:45
39 補強 窓を大きくしたい!炭素繊維で補強しよう! 3:33
40 屋根 屋根のむくりって何? 2:40
41 壁土は再利用できます SDGs 1:31
42 屋根 鋼板屋根の断熱におすすめ!通気層を設ける! 1:40
43 軸組 最先端!エポキシ樹脂を使った梁や柱の補修! 3:20
44 通気層と焼き杉板の外壁 2:48
45 こだわりの檜のフローリング 三浦製材さんのe-BIO 3:05
46 屋根 瓦に取っ手? 雪止め瓦 1:31
47 耐震 美しい耐力壁 格子壁ができるまで 3:18
48 左官屋さんの技を見てみよう!貫伏せの作業 2:06
49 洗い 天井の洗い工事 2:19
50 話題 京町家の守り神 将基(鍾馗)さんとは 2:07
51 軸組 古材っていいね!たわんだ梁を削ったら 2:24
52 話題 5月22日はサイクリングの日!古民家探訪 サイクリングに出かけよう!亀岡市 ひえ田野町 4:30
53 断熱 しっかり断熱の天井下地 1:33
54 話題 5月30日は、古民家の日 京都 亀岡 ひえ田野町に残る農家型古民家をご紹介! 3:23
55 話題 古材の日 古民家沙桜里庵で使っている古材とその工夫をドーンとご紹介! 6:34
56 天井 天井の仕上げにはどんな種類があるのかな?格天井と竿縁天井 1:53
57 話題 古材を生かす大工の技 2:10
58 耐震 構造用合板を使った土壁の耐震補強法!!古民家の耐震改修におすすめ! 1:41
59 話題 古材を楽しむ 古材にはストーリーがある! 1:41
60 天井 萩のベニヤ板を天井に! 古民家の魅力を演出します! 2:05
61 耐震 初めての試み!京都の祇園祭りの鉾建ての技を古民家の耐震補強! 美しく強い縄がらみ工法 7:20
62 建具 サイズが合わなくなった古い建具の再利用法 2:12
63 断熱 心地よい風通しと断熱の工夫 3:28
64 家具 300年前の水屋を大工さんに修理をお願いしてみた! 1:50
65 広報 古民家「沙桜里庵」写真で綴る Befor After 4:32
66 広報 地震に強い古民家にする 4つのポイント 10:12
67 広報 耐震リフォームに役立てよう! 最近地震が多くない? 亀岡の地震に備える正しい知識セミナー前編 25:49
68 広報 古民家の耐震リフォームに役立てよう! 最近地震が多くない? 亀岡の地震に備える正しい知識セミナー後編 31:37
69 広報 古民家好きにはたまらない!! 古民家再生マイスターと行く! 篠山街道沿いの大きな古民家巡り!前編 5:15


再生後に別の動画を再生リストから選択できます。







 石山テクノ建設株式会社は、「構造物の医者」として、人の命を守る建物づくりを追及し、皆様のくらしの安全と安心を、補修・補強・耐震補強技術でサポートします。



 京都府下や近郊地域での、古民家再生・耐震断熱改修に関するお問い合わせは、お気軽に石山テクノ建設へご案内ください。



電話でのお問合せ: 075-682-4377(代)
(平日 9:00~17:00


メールでのお問合せ お問い合わせフォーム