超少子高齢化の将来/2025年の日本 破綻か復活か

9月25日のNHKスペシャル「縮小ニッポンの衝撃」は、縮小していくこの国の未来図を探っていく・・・とのことでしたが、とても漠然とした雑な扱い方で、特に具体的な見解や主張を感じず、消化不良の感が強い印象でした。

確かに、日本の将来に少子高齢化による多種多様な影響はもはや避けることはできません。

しかし!誰もが当然ですが、どのような状況下でも夢を持てる将来を描きたいものです。

なにか、この様なテーマでしっかりとまとめられているものをと探していたところ、「2025年の日本 破綻か復活か」のタイトルの書籍を見つけました。

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2025年の日本 破綻か復活か

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駒村 康平 編著
勁草書房 発刊

このままでは10年後の日本は危ない。眼前の課題を先送りし将来世代に負担を負わせる愚かな選択をいまこそ覆さなければならない。

現在、日本社会は急激な高齢化・人口減少の進行により、医療・介護・福祉の社会保障、地域福祉の問題だけではなく、生活をめぐるさまざまな保障面についてどのような社会づくりを進めていくのかが問われている。本書は、これからの日本および地域社会を構想し、あるべき政策を体系的に提唱する。

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なぜ2025年なのでしょうか?

2025年の日本は、団塊の世代が75歳を超えて後期高齢者となり、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という、人類が経験したことのない『超高齢社会』を迎えることになります。

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人口ピラミッドの変化(厚生労働省HPより)

少子高齢化の対策としての結論への過程として、時系列で社会変化の経緯に関してグラフやデーターを用いて丁寧に説明されており、思わず納得の個所が随所に有ります。

論文調の文体ですが、読みやすいのは、経済論というよりは人間論や社会論として、これからの必要な将来像を分かり易く論じているところです。はじめに人ありきの人間尊重主義を感じることが出来る論調にとても共感を覚えました。

ぜひ、ご一読をおすすめします。

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参考ページ

超少子高齢化の将来ver2/日本が温存する「切り札」