弊社では、エポキシ樹脂による木構造の補修補強を、一般木造住宅だけでなく、古民家や神社仏閣で
施工実績を積み重ねています。
ご依頼のご物件では、建物周囲の柱梁の接合部で腐朽が進行し脆弱な状況下にありました。
今回は、グルーボルト工法で補強工事を行いましたが、腐朽による梁の断面欠損が大きい箇所は、プレパックド工法での補修を併用しました。
【グルーボルト工法】
グルーはボルトを固定するための接着剤のことで、柱と梁の接合部に補強用の寸切ボルトを埋め込み接着剤で一体化させます。
柱外部側から孔をあけ、寸切ボルトを挿入します。

梁側面部からエポキシ樹脂低圧注入を行い、木とボルトをエポキシ樹脂で強固に接着し一体化します。
【プレパックド工法】
粗骨材を空洞部に詰めておき、詰めた粗骨材間の空隙中に樹脂などを注入充填する工法です。
■■ 工事概要 ■■
①施工前

梁内部で腐朽が進行し脆弱な浮き様になっています。
梁内部に腐朽部が広がっている場合は②④⑤で腐朽部の補修を行います。
②腐朽部撤去

梁の腐朽部を上部から撤去します。
③寸切ボルト設置

柱外部からドリルで孔を開け、寸切ボルトを挿入します。
④梁断面欠損部埋め戻し

撤去部周囲は、漏れ止めに周囲をエポキシ樹脂モルタルで成形します。
⑤プレパックド

撤去部に乾燥珪砂を充填し、溢れるまでエポキシ樹脂を流し込みます、
⑥エポキシ樹脂低圧注入

低粘度エポキシ樹脂を自動低圧注入器で内部にしっかりと充填します。