鳥取地震と活断層

未知の断層で発生した横ずれ断層型地震

2016年10月21日に鳥取県中部でM6.6(暫定値)最大震度6弱の地震が発生しました。

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今回の鳥取県中部での地震は、鳥取県西部地震と同じく未知の断層での横ずれ断層型地震とのことです。
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参考)2016年10月21日鳥取県中部の地震の評価(平成28年10月22日公表)
平成12年(2000年)鳥取県西部地震」(M7.3)最大震度6強は記憶に新しいところです。
参考)震災誌「平成12年(2000年)鳥取県西部地震」

鳥取付近は中国地方でも地震活動が活発な地域とのことですが、どのような要因で地震が多く発生しているのでしょうか?

活断層による内陸型地震

日本列島と周辺のプレートは下図の4種が日本列島でぶつかり合っています。

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出典:内閣府 平成18年度 防災白書

この図からは、西日本はユーラシアプレートの1枚のように見られますが、近年の研究より、更に細かなブロックに分かれていることがわかってきました。
4月3日(日)のNHKスペシャル「巨大災害 日本に迫る脅威」で、西村卓也・京都大防災研究所准教授(地震学)による解説が放映されました。
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過去15年間の地震の震源が地下30km付近まで1枚の壁の様につながっています。

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活断層のないところに見えてきた地盤の割れ目・・・

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1枚のプレートと考えられていた西日本が、複数のブロックに分かれていると考えられます。
そして、ブロックの境目には過去に起きた大きな地震の痕跡があるはずです。
例えば、地盤の割れ目とみられる個所で、日本史上最大の内陸地殻内地震の濃尾地震の根尾谷断層帯や兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)の六甲・淡路島断層帯が含まれています。

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また、この時に九州地方の複雑な構造も検討されていました。

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「断層」とは、地下の地層もしくは岩盤に生じた割れ目で、「断層」のうち、特に数十万年前以降に繰り返し活動し、将来も活動すると考えられる断層が「活断層」です。
現在、日本では2000以上の「活断層」が見つかっていますが、地下に隠れていて地表に現れていない「活断層」もたくさんあります。
1つの活断層による大地震の発生間隔は1000年から数万年と非常に長いのが特徴で、次にいつ大地震が来るかを予測するのは困難です。

しかし、プレート境界とともに活断層にもひずみが溜まっていきますので、熊本地震や鳥取地震は南海トラフ地震の予兆と言えなくもないのでは・・・?

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近年は多くの研究機関や研究者の方々の努力により、飛躍的に多くの防災・減災のために有益な情報が得られるようになってきました。

公益財団法人 地震予知総合研究振興会3D震源分布図がなかなかすごいです!

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3d_2

3D画面をぐるぐる回転して地下の震源分布状況が確認できます。

地質図Navi
地質図Naviは、産総研地質調査総合センターから配信される数多くの地質図データを表示するとともに、活断層や第四紀火山などの地質情報を地質図と合わせて表示することが可能な地質情報閲覧システムです。

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住宅などの建物被害のみならず気がかりなのが原発です。

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西日本では、未知の断層には十分な注意が必要の様です。

上図に見られるように鳥取県ではありませんが島根県松江市の宍道(鹿島)断層はS*ランクの活断層に分類されています。
地震調査研究推進本部
今までに公表した活断層及び海溝型地震の長期評価結果一覧平成29年3月3日現在

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