長周期地震動で揺れ幅最大約6メートル!

本日のニュースで・・・

静岡沖から九州東方沖にかけての南海トラフで巨大地震が起きた場合、超高層ビルの上層階が揺れ幅の大きい「長周期地震動」でどれくらい揺れるかを内閣府の検討会が推定し、報告書を17日公表した。

高さ200~300メートルのビルが大阪市住之江区の埋め立て地にあった場合、最大クラスの地震で発生した周期5秒の地震動による最上階の揺れ幅は、最大約6メートルに達した。

との報道がありました。

地盤と建物の二つの周期が近づくと、それぞれの揺れが共鳴し増幅する「共振」という現象が起きてしまいます。

たとえば、ブランコにのっている子供の背中を押してやるとき、最も簡単に効果的に押すポイントは、ブランコが反復する寸前です。この時点であれば指1本でもブランコを加速できます。

また、振り子を例にとると、手の動きを地震力、振り子を建物とみた場合、共振すると小さな外力でも大きな振動(振り子の動きに合わせると手の動きが少なくても振り子は大きく振動する)となり共振しなければ、大きな外力でも振動は小さく(振り子の動きと合わなければ、手を大きく動かしても振り子の振動は小さい)なります。
こうした力の相互作用が共振のメカニズムです。
家具や電化製品等倒れたり移動しやすいものが襲い掛かり逃げ場を失う危険性がありますので、普段の日常の中でも配置や固定に注意して、避難路の確保に努めることが大切です。